2020年4月29日水曜日

自宅受講のススメ(漢文編)

今回は漢文についてお伝えします。

皆さん、漢文についてこのように感じていませんか?

「入試での配点が低いからあまり時間を掛けたくないなぁ」
「後回しにして直前でやればいいやぁ」

確かに、漢文は共通テストや国公立大(主に文学部)の二次試験で出題されるぐらいで、現代文や古文と比べると出題されたとしても配点は低いです。でも、実は入試においてはこの漢文での得点がアドバンテージとなるケースもあります。決して後回しにせずに、配点が低いからこそ、早めに仕上げることも一つの戦略でもあります。

さて、ここで原点に立ち返ってみましょう。

そもそも漢文とは我々にとっては外国語のひとつ中国語です。そう、昔に書かれた中国語の文章です。まずはこの認識を持ちましょう。漢文読解法である「訓読」とは、漢文を当時の日本語(=古文)を用いて直訳するというユニークな読解法です。この訓読をマスターする事が漢文の勉強といえます。
また、漢文も外国語ですので、英語と同様に「語彙力・文法力」が必要となります。また、文章の構造も英文と似ている部分も多いです。SVOの語順になっている・修飾語+被修飾語の語順になっているetc

漢文を学習するうえで重要なことは
①漢文を読んだときに分からない漢字は必ず漢和辞典を引いて意味を調べる
②文法(句形)をインプットしたら、それをアウトプット(覚えた句形が含まれる漢文の問題を解く)する
ことです。

句形が身についていない状態での読解の演習は、単語や文法を覚えていないのに英語の長文を読むことと同じことです。地道にコツコツと①②をやっていくのが一番の近道です。

このように「実は案外時間が掛かってしまう」のが、後回しにされがちな漢文という科目。後回しにすると入試直前期に自分を苦しめる可能性があるので、国公立大を志望する人や私大入試で必要な人は、早めに着手することをお勧めします。


河合塾マナビス アドバイザー