2020年4月21日火曜日

自宅受講のススメ(古文編)

今日は古文の学習方法についてお伝えします。 
 
いきなりですが、なぜ私たちは古文を勉強しなければならないのでしょうか?
それは、古文の科目的性質が分かれば納得できます。
古文というのは未知の問題を自分の中にある知識を利用して解いていく科目です。
これは、世の中の未知な問題や状況を今までの歴史や教訓を利用して解決していくことと同じなのです。
つまり、古文を学習するということは、大学に入ってから使うスキルと一緒なのです。
 
では、どのように古文を勉強していけばいいでしょうか?
当たり前かもしれませんが、古文の問題を解くには「古文単語」「古典文法」「古文常識」が不可欠です。

 
①単語
繰り返し辞書を引くことで覚えましょう。辞書が苦手な人は単語帳でもOKです。
その際に、古文単語の意味の羅列を覚えるのではなく、その言葉の原義・語源・漢字を理解するようにしましょう。
例えば「なつかし」は、「懐かしい」ではなく、犬が「なつく」の方にイメージが近く、「心がひかれる」や「かわいい・いとしい」という意味になります。
※中世以降の文章では、現代語での「懐かしい」という意味で使われます。
 
また、二つの全く違う意味のある単語では、成り立ちを知ると覚えやすいです。
例えば、あやしには「不思議だ」「身分が低い」という二つの意味があります。これは平安時代の貴族からすると、「身分が低い人は不思議に見える」という成り立ちからきています。
 
②古典文法
文法問題は言うまでもなく、読解・解釈問題では不可欠な知識です。
まずは、用言・助動詞の活用・接続・意味を優先して身に付けましょう。
次は助詞と敬語です。特に敬語は文章を読む際のヒントになります。
最後は、紛らわしい語の識別をできるようにしましょう。(古典ポイント集P72~74参照)
 
③古文常識
知っておくと文章が読みやすくなります。(古典ポイント集P76以降参照)
また、授業で出てきたことをきちんとノートに書いて覚えることも大事です。
 
古文は確かにインプットが大変な科目です。しかし、少ない知識で安定的に得点できる科目でもあります。
この休みを機に、知識をインプットし、安定的に得点できる得意教科にしていきましょう!
 
 
河合塾マナビス アドバイザー