2020年8月9日日曜日

全統模試成績表の活用法(前半)





こんにちは!校舎長の西村です。

 

 

今回は模試成績表の見方についてお話しさせていただきたいと思います。

皆さんは模試の成績表が返ってきたらどんな使い方をしますか?

私が現役生の時は点数、偏差値、判定を見て「今回はダメだったなー」とか

「この教科は結構できたなー」とか考えた後はそっと引き出しの奥にしまう・・・

 

 

このような使い方をしていました。はっきり言ってこのような模試成績表の使い方であれば、受けた意味があまりなかったと今では思います。

なぜなら、かつての私の使い方は「模試の受験日にどれくらいの学力があったか」を確認しただけであり、「今日以降の勉強」になんら活用されていないからです。

 

私の入社当時の直属の上司はよく「模試の成績表は健康診断表と似たようなもの」

と言っていました。健康診断の結果を見て内臓脂肪が多い、血圧が高い、肝臓の数値が良くないといった体の悪い部分が分かったところで(いかに私の食生活が悪いかバレてしまう例ですね)「じゃあ今後この数値をどうやって改善していくの?」という部分を考えて行動していかないとほとんど意味はありません。

 

模試の成績表の話に戻りますが、じゃあ今後の勉強に模試の成績表を活かすにあたって、どこを見て何を判断すればいいの?という部分について触れていきたいと思います。

 



 

これは河内長野校の卒業生の成績表の一部です。ほとんどの方はこのページしか見ないと思いますが、このページの中でもさらに見るべきポイントがありますので解説していきたいと思います。

 

まず、次回の模試までにどのラインにまで成績を持って行きたいのか目標を立てます。一番分かりやすい目標としては黄色のラインを引いているボーダーラインです。「ボーダーラインって何?」と思われるかもしれませんが、「志望者の平均や過去のデータから考えると、これぐらいの成績を取っていれば合格可能性が大体50%になるよ」というラインです。目安としてはC判定がボーダーラインになります。

 

 

この生徒の場合、あと10+すればボーダーラインに届きます。「じゃあ全体で10点あげるためにとにかく頑張ろう!」とがむしゃらに勉強するよりは、「どの教科のどの科目のどこから何点取る!」という目標を立てたほうがより効率良く勉強ができます。

 

どの教科を重点的にやれば効率よくボーダーラインに到達できるかを判断するためには、一番左下のところに書いてある教科別成績と大学毎の配点を見ます。この生徒の場合は理科基礎の成績がとても良く、25点中23点も取れています。つまり、満点を取ったとしても2点しか伸びる余地がないわけですから、あと10+するという目標のために理科基礎をもっと勉強するという手段を取った場合、とても効率が悪いのです。

 

反対に、数学は9点、国語は8点、地歴公民に至っては17点も伸びる余地がありますので、ここを重点的にやるべきだなということがこの成績表から見えてきます。

 

では重点的にやる教科は分かったけど、もっと具体的に何を勉強すれば・・・ということについては長くなりそうなので次回にお話ししたいと思います。